$LFS について

以下の段落を注意深く読んで下さい。本書を通じて LFS 変数が繰り返し使われます。 すべての変数 $LFS はマウントされた LFS システムを含むパーティションのあるディレクトリに置き換えられなければいけません。 パーティションをどのように作り、何処にマウントするかということは第 3 章で充分に詳しく説明します。 さしあたり LFS パーティションは /mnt/lfs にマウントされていると仮定しましょう。

./configure --prefix=$LFS/tools というようなコマンドを実行するように言われた時には、実際には ./configure --prefix=/mnt/lfs/tools を実行する必要があります。

シェルで入力されたコマンドや、編集や作成されたファイルの中など、これがどこに書かれていようとそうすることが重要です。

一つの解決方法は、LFS という環境変数を設定することです。 この方法では $LFS を /mnt/lfs に置き換える変わりに、文字通り入力することができます。 これは以下のコマンドを実行することで遂行されます。

export LFS=/mnt/lfs

このようにしておけば、./configure --prefix=$LFS/tools というようなコマンドを実行するよう言われたなら、その通りに入力してもよいでしょう。 お使いのシェルは、コマンドラインを処理するときに、つまりコマンドをタイプし終わって Enter を押したときに "$LFS" を "/mnt/lfs" に置き換えるはずです。